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2017.06.19
西田豊明コラム

西田豊明コラム 第5回

西田豊明コラム 第5回
 「ソフトテニスリーダースセミナー(1994)」よりグランドストローク・フォアハンド指導法(抜粋)の続編
【Part3】
【左脚】
私の現役時代、高校生時代は左脚を伸ばさなかったのです。伸ばさないというのは、腰の上下をさせないというのが今までの基本だったのです。要するに軸足は決まって移動しても腰の高さは変えません。
今までの基本から少し考え方を変えて、ボールに順回転を与えるのに左膝を使って与えるようにしました。正しいドライブ回転を与えるのにラケット面を捏ねるのではなくて、曲げた左脚を伸ばすことによって、ボールに順回転を与えましょうと・・・。気づかないのですが、皆さんも多分、左膝がしっかりと伸びると思います。腰と膝がしっかり入り、ここから伸びる状態が一番良いのです。それによってボールに順回転を与えます。
ドライブがかからない。順回転をしない選手には「左膝をしっかり伸ばせ」と言いますが、打つ前に伸ばすのではなくて、「打つと同時に伸ばしなさい」
という状況を作ってやれば順回転のボールが飛ぶと思います。
これが基本的な右脚・左脚と一本足だけの打ち方なのですが、今度はこれにもっと右脚で打っていた状況から左脚に移って尚且つ左脚を伸ばす。これが最終段階のフォアハンドストロークなのですが、これは今までにない腰の上下と膝を使ったフォアハンドストロークなのです。右脚から左脚にしっかりと移動をして尚且つ左脚を伸ばす。右脚に乗った体重を速く移して尚且つ伸びる。
例えば、右脚を残す素振りがあります。腰を落としてとにかく腰を入れようとします。これも1つあると思います。ゲームになれば色々な状況が生じますので、あらゆる状況の中で説明した打ち方が正しいのかというとやはり、状況に応じては全然違う部分で打たなければならない。若しくは右脚一本で後ろに下がって打たなければならない状況も出てきます。
ですから、今からやる事が正しいとは思いませんが、これから攻撃的なテニスをするための1つとして右脚から左脚にしっかり体重移動する。それも速く移動するのです。その時に右脚が同じ回転の方に回ってくると、これはなにもならない。なるべく後ろに残す。逆に言えば後ろに蹴るような感じです。蹴りながら左脚を伸ばすという状況ができれば一番良いと思います。話だけでは簡単に思えますが、なかなか出来ないものです。
左脚の前傾姿勢がもの凄く速く、ボールがバウンドする前には必ず左脚に乗っています。膝の使い方、それから腰は10㎝から15㎝位の高さで変わっていると思います。
野球のピッチャーなども同じ使い方をしています。左脚を曲げ終わると同時に伸びています。ボールにスピードを加えたり、回転させるための動きです。左脚をしっかり伸ばし、膝を伸ばすというイメージです。
今は腰の高さ位のボールを打っていますが、低いボールはどうか?低いボールも同じです。低いボールはもっと低く入っていけば良いのです。高ければ高い位置で、低ければ低い位置でボールに入っていきます。ボールが高ければ高く構えるのは、これはもう当たり前だと思います。高いのに低く構えて打つ必要はないと思います。
この続きは次回【Part4】で

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