- 2008.04.30
- 全日本女子選抜ソフトテニス大会
NTT西日本広島の中本監督への質問②です。
とても、参考になる要素が詰まっています。
少し長文になりますが・・・・
是非、読んでください。
Q;ケンコーニュース
NTT西日本広島の選手を見ていると、
技術レベルだけでなく、肉体的なポテンシャルも上がってるように感じます。
特別なトレーニングをしてるのですか?
A;中本監督
監督は練習、試合は選手という当たり前の事から始まり、監督の人間性の全てを見せる事により、確固たる信頼関係を築いています。
考え方は、
「あなたが空しく生きた今日は、昨日死んでいった者が頑張って生きたいと願った明日」です。
よく練習し、よく遊ぶ事がモットーです。
日本一の選手=日本一の人格者 が私の信念です。
勝つだけで謙虚さも思いやりもない選手(人間)は作りたくないのです。
テニスから離れ、女性として何十年も自分の人生を歩んでいくのに、真っ向勝負で挑んでいける女性、母親になって欲しいのです。
Q;ケンコーニュース
NTT西日本広島の選手は、プレーだけでなく歩き方も綺麗なように感じます。
トレーニングや食事で気を使われていることはありますか?
A;中本監督
しっかり動いて、しっかり食べるだけです。
通常のチームでは考えられない練習を平気で行えるように持って行きます。
コート内では厳しく、コート外では楽しく・・
そのため晩飯などは笑いながら2時間近くかかります。
今年からナショナルチームの合宿も従来の30分の食事から、
1時間半の食事にすでに変えております。
その中には色々な意味があるのです。
監督、コーチは、あくまでも選手の補助と言う事を忘れてはいけません。
錯覚している指導者が多いのも事実です。
監督は選手を殴ってはいけません。
殴るまえに、考えて欲しいと思います。
それが指導者の勉強不足、指導力の欠如であると言うことを。
Q;ケンコーニュース
選手の育成方法等で他のスポーツから取り入れていますか?
A;中本監督
同じコートで同じ種目がある硬式テニスは随分勉強しました。
良い物は真似して、悪い物は捨てるを繰り返しました。
「習って、真似して、覚えて、捨てろ」です。
広島は非常に恵まれておりまして、
トップス広島という集合チームがあります。
年に一回は、サンフレッチェのサッカー、JTのバレーボール、カープの野球、コカコーラのホッケー、湧永・メイプルのハンドボール、中電の陸上、卓球、広島ガスのバドミントンを応援しに行きます。
そこで選手が得るものは、例えば控えの選手の行動・・等限りなくあります。
TVでは週に一度、NHKプロフェッショナルを視聴させ、感想を書かせます。
見て、感じて、書くことが大事なのです。
テニス界しかしらない選手が、目から鱗状態になります。
他分野で人生を頑張っている人の話を聞く事、感じる事は、自分の人生にとって非常に大事な事です。
Q;ケンコーニュース
練習方法等で企業秘密的な部分はあるのですか?
A;中本監督
企業秘密などありませんよ。
私の目標は、女子界のみならずソフトテニスをオリンピックにしたいということです。
練習方法、指導方法、戦略を隠した事は一度もありません。
是非、このDVDを買ってすぐにでもご覧下さい。
http://www.wiserepublic.jp/ones_best/dvd.html
*必ず、ナガセの選手たちにも役立つはずです。
実業団の監督に限らず、全ての指導者は
「自分が・・自分が」、「自分のチームが・・」というレベルではなく、良い物はまねる大きな器が必要と思っております。