- 2019.01.28
- 野球
Baseball5 世界の動き
Baseball5 popularization by WBSC and each National Federation
(Pctures were taken when Baseball5 was played for the first time in Paris last February.)
Baseball5は、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)が、野球・ソフトボールに次ぐ第3の正式競技として認定しており、今後ワールドカップ、コンチネンタルカップ等の国際大会が行われることになっている。
WBSCの組織内にはBaseball 5の委員会が設けられており、現在6か国7名の委員がいる。(サンマリノ、フランス、キューバ2名、ボツワナ、イタリア、日本)※キューバ2名であるのは、Baseball5はキューバで盛んであった「ストリートベースボール」を原型としているためである。
昨年2月にキューバの大学生によるBaseball5のデモンストレーションプレーが、パリで初めて行われてから、この1年間に世界各地でルール説明、コーチ育成などの講習会が盛んに行われてきている。既に国内大会が創設されている国もある(キューバ、フランス、チェコ等)
現在は各国で行われる講習会にキューバからコーチが派遣されるが、WBSCでは各大陸毎に国際コーチの育成を進めることにしており、アジアでは中国と日本にリーダーシップが期待されている。
Baseball5は、
①2018年にアルゼンチンで行われたユースオリンピックの公開競技としてデビューしており、
②今後2019年からロサンゼルスで始まる世界アーバンゲームの競技種目の一つになることが決まっている。(この大会は若者に人気の都市型スポーツを集めた大会で、東京オリンピックで新たに始まる3人制バスケットボール、スケートボード、スポーツクライミング、ブレイクダンス等が取り上げられる予定である。)
③大きなスポーツイベント(MLBオールスターゲーム、野球ワールドカップ等)では、エグジビションゲームが行われている。
Baseball5の原型は、世界中の子供達がやってきたハンドベースボールであり、WBSC主催大会ではこのルールに従うが、「BASEBALL5」の意匠を勝手に使わなければ、本ルールに各国ローカルルールを設けて、自由なボールでハンドベースボールを普及することが認められている。
1/26-27 の両日、日本で行われた講習会での実演を見ると、当初は身体能力の高い選手を抱える国が強そうにも思えたが、結局は守備力の違いが得点差に結び付くことから、野球の強い国、野球の守備の基本ができるいる国が結局は強豪国となると思う。その意味では野球経験があり身体能力の高い選手を揃えられれば、日本は強豪国になると思う。
また、ハンドベースボールは我々が小学校低学年の時に野球の入門編として親しんだだけに、今後全国各地の幼稚園生、小学校低学年生の体育の授業、昼休み時間に校庭で活用されいくことが期待される。
(Baseball5は5人制、5イニング制であるので、1試合所要時間が20分程度。小学校の体育の時間では校庭の四隅を使えば、クラス30人全員が2試合でき、運動量も多く、しかも柔らかいボールを使うために教師は子供が怪我をする心配がない。
*写真は昨年2月にパリで初めてBaseball5が実演された時のものである。